日々の生活の中でコーヒーに触れることは結構多いと思います。
朝の眠気覚ましだったり、仕事終わりの癒しだったり、コーヒーはいつでも私たちに安らぎや活力を与えてくれる素晴らしい飲み物です。
そんなコーヒーが完成するまでの道のり、ご存じでしょうか?
コーヒー豆というものは栽培して精製するまでにとても手間のかかる作物です。
まずは美味しいコーヒーの前に、そもそもコーヒーというものが何なのか、まずはコーヒーの基礎知識を知っていきましょう!
目次
コーヒーってどんな植物なの?
そもそもコーヒーって何?説明できますか?どこでどのようにして作られているのか、どういう過程でコーヒー豆になるのか、そして私たちのもとに届くのか、まずは植物としてのコーヒーの実態に迫っていきます!
コーヒーチェリー
コーヒー豆、マメ科の一種だと思われがちですが実は違うんです。
アカネ科コフィア属(コーヒーノキ属)の常緑樹「コーヒーノキ」に生るフルーツの種子だったんです。
コーヒーノキの実は赤くサクランボに似ているため「コーヒーチェリー」と呼ばれているんです。
コーヒーチェリーとは
フルーツであり果肉ももちろん食べれます。その味は甘く発見当初はこの果肉を人間は食べていましたがその後コーヒーの種子を煮出して飲むようになり15世紀ごろから現在のように豆を煎り粉に挽き飲むようになったようです。
コーヒーチェリーは果肉が少なく、食物としては流通することはありません。
特殊な例として、エチオピアやイエメンなどでは果肉を乾燥させ煎じて飲むお茶があるそうです。
コーヒーチェリーの断面
コーヒーチェリー、実は複雑な構造なんです。
外側からまずは外皮、果肉があります。その内側にすぐ種子があるように見えますが、層構造は続きます。
種子のまわりは「シルバースキン」と「パーチメント」という2種の薄皮で保護されさらにその周りを「ミシュレージ」と呼ばれるねっとりとしたペクチン層の粘質物が覆っています。
コーヒーチェリーの多重構造
- センターカット
- 生豆
- シルバースキン(銀皮)
- パーチメント(内果皮)
- ミシュレージ(粘質物)
- 果肉
- 外皮
出典 https://journal.ucc.co.jp/column/1161
コーヒー豆のもとになる種子が2つずつ向かい合うように収まっています。種子どうしが向かい合った平たい部分の中央のみぞは「センターカット」と呼ばれています。
外皮、果肉、ミシュレージ、パーチメント、シルバースキンを取り除き、種子のみになった状態を「生豆(なままめ)」と呼びます。
「きまめ」と呼ぶこともあるようですが一般的には「なままめ」と呼ぶようです。
生豆を乾燥させ焙煎したものがコーヒー豆になります。
フラットビーンとピーベリー
コーヒーチェリーには片方の種子がうまく育たないことがあり、5〜20%の確率で種子が1つしか入ってないものがあります。
2つの種子が向かい合う面が平らなものを「フラットビーン」、種子が1つだけしかなく形が丸いものは「ピーベリー」と呼ばれます。
コーヒーの栽培条件
コーヒーが育つ気候や土地には、いくつかの条件があります。
暑い熱帯の気候で育つイメージがあるとおもいますが、太陽と土があればどこでも実を結んでくれるというわけではありません。
コーヒーが好む気候は?
基本的にコーヒーノキは赤道付近の温暖な気候でしか栽培できない熱帯植物です。
寒さはもちろん苦手ですが、品種によっては暑すぎるのも苦手です。
理想は平均気温が20度前後あり、しかも昼夜や年間で適度な温度差があること、
年間雨量が平均1500mm以上あることが必要になります。
土は有機物を多く含む水はけの良い肥沃土が好ましく、火山性の土壌が最も適切だとされています。
このため、コーヒー農園は山域に多く分布し、
生産地や品種によっては標高が高いところで栽培されたものほどコーヒーの品質が高いとされています。
また、コーヒーは霜に弱く、霜が降りるようなところでも栽培できません。
ブラジルなどでは過去にコーヒー農園が霜によって大きな被害を受けたこともあります。
コーヒーベルト
以上の条件を満たしているのが赤道を中心に南緯25度、北緯25度の地域。
このエリアは、「コーヒーベルト」、または「コーヒーゾーン」と呼ばれてます。
ブラジル、コロンビア、エチオピア、ジャマイカ、ハワイ、ケニア、イエメン、インドネシア、タンザニア、グアテマラなど私たちがよく耳にする有名なコーヒーの産地は全てこのコーヒーベルトの範囲内に収まっています。
このコーヒーベルト以外でも、
小規模な農園やハウス栽培などで細々とコーヒー栽培を行っている農家は存在します。
しかし、大規模な自然栽培を行っている農園や、
複数の産地が集中しているような地域はほぼ皆無だと言ってよいでしょう。
コーヒーベルトのエリア内でも、地域によって微妙に気候や土壌などの条件が異なり、
育ちやすい品種や栽培方法などはそれぞれの産地によって異なります。
まとめ
コーヒーはまめ科ではなくアカネ科コフィア属でコーヒーノキに生るフルーツの種子。コーヒーチェリーともいいます。
コーヒーチェリーは断面がとても複雑な多重構造です。
またコーヒーは栽培がとても難しいです。
- 赤道付近の温暖な気候
- 平均気温が20度前後あり、昼夜や年間で適度な温度差があること
- 年間雨量が平均1500mm以上あること
- 土は有機物を多く含む水はけの良い肥沃土
- 霜が降りない地域
このような条件が必要になってきます。
この条件を満たしているエリアが赤道を中心にありそれをコーヒーベルトと呼びます。
今回はざっと簡単にこんな感じの勉強をしました!まだまだコーヒーの基礎は沢山あるので僕と少しずつ勉強していきましょう!