前回コーヒーを買うなら専門店での購入をお勧めしました。では具体的にはどのような豆を選べばよいのでしょうか?
今回は銘柄などをより詳しく学んでいきましょう!
目次
銘柄で選ぶ
銘柄から産地やグレードを読み取ることが1つ目の選び方です。
グレードや銘柄の基準
スペシャルティーコーヒーが生まれるまでは、コーヒーのグレードは各国が独自に定めた基準しかありませんでした。
しかしそれではばらつきがありすぎて正確性にも欠けます。スペシャルティーコーヒーのムーブメントにより、これまでの基準とは異なる区分が誕生しました。
ここではスペシャルティーコーヒーを頂点とする新しいコーヒーの区分をいていきましょう。
新たなコーヒーの区分
参照https://tipsofcoffee.com/archives/2271
お借りした上の画像のピラミッドは市場に流通しているコーヒーを多きく分けて4つの階級に分類し整理したものです。
スペシャルティーコーヒー
美味しいだけでなく、」生産地域の気候や土壌ならではの個性的な味わいを持っていることが重要になっている。
プレミアムコーヒー以上のグレード
生産地や生産者などのトレーサビリティーが明確になっていることが重要になっている。
コマーシャルコーヒー
一般に広く流通しているコーヒーに当たる。
スペシャルティーコーヒー
スペシャルティーコーヒーとは、「トレーサビリティーが明確で、品質が高く、産地ならではの個性的な味わいを持ったコーヒー」のことを指します。
具体的な定義は以下の項目を満たしていることが条件となります。
- トレーサビリティー(生産者、生産地、輸出規格など)が明確であること
- コーヒーの各生産国が独自で設けている高い基準を満たしていること
- スペシャルティーコーヒー協会が定める高水準を満たしていること
プレミアムコーヒー
自家焙煎コーヒー豆専門店などで取り扱っているコーヒーがこれに分類されることが多くなります。
トレーサビリティーはある程度明確で、各国が定めるグレードの高い基準を満たしているものを指し、スペシャルティーコーヒー協会が定める基準の80点以上を満たしていないものも含まれています。
- 国名、産地名、農園名などが特定されていること
- コーヒーの各生産国が独自で設けている高い水準を満たしていること
コマーシャルコーヒー
「コモディティーコーヒー」、「メインストリームコーヒー」などとも呼ばれ、産地規格だけでパッケージされているコーヒー豆など、日本で一般的に流通されているコーヒーはほとんどがこれに当たります。
個にグレードから下がスペシャルティーコーヒーやプレミアムコーヒーなどの概念が誕生する前から流通していたいわゆる「大量生産」と言われるものです。
- コーヒーの各生産国が独自で設けている高い基準を満たしているもの
ローグレードコーヒー
別名「バーゲンコーヒー」とも呼ばれています。
ロブスタ種などを含む、インスタントコーヒーや缶コーヒーなどの安価なコーヒーにも使われているコーヒー豆などがこのグレードに入ります。
チャートで選ぶ
銘柄はある程度分かったけど、その銘柄がどんな味や特徴を持っているのか、わからないと思います。
そんな時におすすめしたいのがチャートです。コーヒー豆を販売しているお店にはチャートがあると思うのでそこから判断すると良いでしょう。
コーヒーチャート
チャートには、各種コーヒー豆の具体的な味の特徴や傾向が「酸味」、「苦味」、「コク」などの要素別で明確に記されていると思います。
このようなチャートを参考にすることで味の目安を見つけながら豆選びがしやすくなると思います。
参照https://www.caravanserai.co.jp/SHOP/363962/list.html
様々なテイストがある味
酸味や苦味を一言で言っても豆によってどのような酸味や苦味なのか、種類によって異なってきますよね。
酸味でも、南米産のような柑橘系を思わせる酸味もあれば、アフリカ産のような青リンゴのような爽やかな酸味もあります。
苦みはさらに複雑で、豆に含まれた様々な成分が焙煎によって化学反応をおこし、多種多様な複雑さを持った苦みが存在します。
いろいろ試してみる
今までの固定概念は捨てて自分の理想を追い求めていろいろ試してみることが大切です。
また、酸味や苦味のチャートだけでなく具体的な味の解説が書いてある親切なお店もあります。それも参考にするとよいでしょう。
ストロング、マイルド表記
コーヒー豆の表現でストロング、マイルドという表現の仕方がたまにあります。これは焙煎度を指します。
ストロングは中深煎り以上で、酸味よりも苦味が強く、ボディがしっかりしたもの。
マイルドは中煎りくらいまでの焙煎度で、苦味は少なく酸味や香りが豊かで、味は薄めになります。
コーヒー豆の質で選ぶ
難しいですが豆の品質で選ぶ方法もあります。
- 欠点豆が少ない
- 焙煎したて
- 煎りむらがない
- 豆が大きい
豆の質=専門店の質
欠点豆や煎りムラなどは素人ではなかなか見た目ではわかりませんし、焙煎したてかどうかはさらに判断が難しいものがあります。
例え分かったとしても、欠点豆の混入や焙煎に問題があるような専門店は、コーヒー豆よりお店自体に問題があると言ってよいでしょう。
まとめ
今回はコーヒー豆を銘柄、チャートで選ぶ方法を紹介しました。実際に僕は豆を買う際に銘柄とチャートは必ず見るし、具体的な説明文も書いてあれば必ず目を通します。美味しそうな言い回しだったり興味のある言い方をされていると僕は気になって買ってしまいます。実際飲んでみて店の説明と比べてみてどうなのか?お店の説明通りの時もあれば、ん?と思う事もありますが感覚は人それぞれなので難しいですよね、そんな感じで僕は楽しみながら豆を選んでます。皆さんも楽しく美味しい豆を選びましょう!